「天国の階段」互いのネックレスを重ね合わせるクォン・サンウ。王道ラブストーリーに浸る9~15話【韓国ドラマ】
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marumi
「天国の階段」は、2003年〜2004年に韓国SBSで放送されアジア圏で大ブレークしたテレビドラマ。チェ・ジウと一緒に涙を流したマチュア世代の方も多いことでしょう。日本版で全22話という長丁場のラブストーリーを久しぶりに一気見した感動を3回に分けてお届けします。この記事は9〜15話のレビューです。
※ネタバレにご注意ください。
▼第1回はこちら▼「天国の階段」をもう一度!次のバス停まで全力疾走のクォン・サンウに心躍る1~8話【韓国ドラマ】
話が進みそうで進まない、距離が詰められそうで詰めきれない—— 一気見しているこちらの気力、体力が試される9話~15話。軽い気持ちで韓国ドラマを観始めるとたいへんな目にあう。でも、これこそが韓ドラ王道ラブストーリーの醍醐味なのだ。
チョンソ(チェ・ジウ)への思いは断ちがたいが、瓜二つのチスを愛し始めたソンジュ(クォン・サンウ)。そんなとき、いまはソンジュとの婚約式目前の義妹ユリ(キム・テヒ)の車にぶつかりそうになったチスは、転倒した衝撃で記憶が蘇る。それは、ソンジュとともに過ごした愛しい日々の思い出だった。
自分がチョンソだと知ったチスだが、ソンジュの反応は「チョンソにはさよならした。チスを好きになった」。記憶を失う前に交わした「どんなに離れても愛は戻る」という約束を信じ、「私がチョンソだ」と必死に真実を訴えても、ソンジュの心には響かない。あれほどチスを「チョンソではないのか?」と追いかけ回していたのに、だ。
失望したチョンソは、記憶喪失の自分を支えてくれた義兄テファ(シン・ヒョンジュン)との再出発を願う。だが、禁断の愛の一線を越えられないテファは「チョンソはあなたを愛している。幸せにしてくれ」とソンジュに託す。お互いのネックレスを重ね合わせて1つにかみ合ったことで、ようやくチスがチョンソだと確信したソンジュは、チョンソとの婚約を心に決める。
ところが、婚約式当日、テファが贋作疑惑で警察に連行されると、心配のあまり式場を飛び出すチョンソ。その姿を見て、ソンジュはユリの薬指に婚約指輪をはめる。ここまで粘って、なぜチョンソでなくユリ? ソンジュの優柔不断に怒りが湧く。
一方、チョンソには「愛には別れがあるけれど、友情は永遠だ」と親友になることを提案するソンジュ。そして、「1つだけやり残した」とチョンソにキスをする。自分勝手にもほどがある。
翌朝、「チョンソはあなたにお返しします」という手紙とともに、テファのいる山荘へと送り出すソンジュ。うわ言で「ソンジュオッパ」を連呼するチョンソを見て、テファはその愛の向かう先が自分ではないと悟り、ソンジュを呼び出して姿を消す。
そんなテファを探して、列車に飛び乗るチョンソ。その列車を車で追うソンジュ。列車がソウル駅に着いたとき、ソンジュはチョンソを抱き締め、「もう離さない。愛しているんだ」と告白する。ようやく素直になれたソンジュ。その様子をホームの陰から見守るテファは「ソンジュ、幸せにな」と立ち去る。
結局、2人が結ばれるお膳立てをしたのは、テファオッパ。チョンソを心底、愛しているからこそ、身を引いたのだ。
そして、テファに行ったり、ソンジュに戻ったリ、親友になったり……。2人の男性の間を行ったり来たりしたチョンソ。しかも、美人で性格もよい。となると、特に女性視聴者から敬遠されそうな役どころ。それを、清潔感あふれる容姿と“涙の女王”と呼ばれる演技力で、思わず応援したくなるチョンソに昇華させたチェ・ジウがすばらしい。「私もあんなに深く愛されてみたい」と素直に夢見る魔法をかけてくれる。
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